夢物語
近所の古本屋で立ち読みした会社を辞めようだかそんな題名の本を読んでいて自分は会社勤めに向いていないんじゃないだろうかと思ってしまった。
過去数度のリタイヤ→クビを経験し、医者に行けばSADだの適応障害だのと診断され薬を飲んでいる私だが、その原因が対人恐怖やら失敗を恐れているとか色々考えられる中に自分は束縛を嫌う気質があるんじゃないかと思っている。
例
えば仕事場の窓から外が見える。外は行楽日和な快晴。外に出て歩き回りたい、どこ行きたい、あそこ行きたい...などなど思いだすが無論仕事中なので行ける訳
もない。場合によっては外の空気すら吸えない。普通の人なら休みの日にそれをやればいいやと思うだろう。でも、私はそれではだめなのだ。今やりたい。やり
たいけどできないという事実...そこでもうストレスとなる。今だから言ってしまうが、昔その誘惑に勝てなくて会社を休んで出かけたことがある。一度や二度で
はない。でも毎回毎回気分なんて晴れやしなかった。
なぜか?
まず、休んでしまったということに対する罪悪感がある。次にばれるんじゃないかと言う恐怖があるからだ。そんな二つの大きな負の感情があるんじゃ晴天の下、外にいたって気なんか晴れやしない。ストレスもたまり鬱にもなる。
外に出たくても出られなくてストレスが溜まり、外に出たら出たらストレスが溜まる。会社というものに縛られている以上、どのみちストレスが溜まる。
そういうものは休日に抜けばいい。それができないなんて社会人失格だといわれても文句は言えない。でもそれができないのだ。もっと言うと土日という縛りがある休みなんか嫌だ。逆に言うと好きな時に休みがもらえれば土日仕事したっていい。
虫が良すぎなんだよ、氏ね...といわれても文句は言えない。大体そんな虫のいい事が許される会社なんてあるわけがない。
ここで冒頭に出てきた今日立ち読みした本が出てくる。その本の中に一つの解があったのだ。会社を辞めてフリーランスになればいい、と。
確かにSOHOのような仕事形態にすれば納期とクオリティさえ守れば休みには融通が利く。納期二週間の仕事を一週間でやれば休みは一週間だ。
なんだ、だったらなればいいじゃん...と言ってなれるものならとっくになってるだろう。SOHO等を行ううえでの問題は山積みだ。主なものとして
・SOHO向けの仕事をする上でのスキルがない
・そもそもどうやって仕事をもらうのか
・バイト以上の安定的な収入って得られるの?
・設備とかどうするの?
がある。
スキルに関しては勉強すればある程度は身につくが、デザインセンスのようなある種天性の才能が必要な物はどうにもならない。
情報誌にあるSOHOの仕事の大半が詐欺もしくは詐欺まがいであることを考えると仕事を探すのも容易ではないだろう。多分運と人脈が物を言う。
SOHOの収入の相場がわからないのでなんともいえないが、どの程度の金を手にすることができるのだろうか?
そもそもいつまでも安定的に仕事ができるかもわからない。
設備はPCがあればどうとでもなると思いきや画像処理ならPhotoShopにIllustrator、WebならDreamWeaver、CADならAutoCADくらい必要だろう。なんにせよ設備投資が必要だ。
そんなわけでSOHOなんてやりたくても早々やれるものではないのだ。
そうそう、件の本に会社を辞める上での前提条件にこんなことが書いてあった。
--ある程度の貯金は必要--
貯金?
浪費癖のあるこの私に貯金があるとお思い?
結局この本に書いてある事は私にとって夢物語でしかなかったのさ。
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